会員からのお便り32
- 2012/10/20 (Sat) |
- 我らの仲間 |
- Edit |
- ▲Top
会員からのお便り32 内藤正久 〔2012.10.19〕
◎スズメとニュウナイスズメ
今月の鳥は、お馴染みの鳥、スズメをご紹介いたします。
分類はスズメ目スズメ科で、西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布する鳥です。ただし、北緯60度以北の地域や高地にはいません。
日本に生息する個体数は、1800万羽程で、1960年代に比べ10分の1程に激減していると環境省では発表しています。原因としては、瓦屋根や建物の隙間が減り巣作りの場所少なくなったとか、田畑のコンバインの普及で餌となる落ちモミが減ったとか、都市部での空き地や草原の減少、減反による水田面積が減った等が理由として挙げられています。
全長は14~15cm、体重は18~27gと鳥の大きさを比較する場合の「ものさし鳥」と呼ばれる基本種です。
スズメの寿命はよく分かっていませんが、ヨーロッパの標識調査からの推定では、秋頃捕獲された雛が、翌年の春を迎えるまでの生存率は49%、その後の生存率は年当たり32%となっており、この値が日本でも当てはまるとすると、秋頃生まれた個体の期待余命は1.4か月程、1年目の春を迎えた個体の期待余命は1年程ということになり、短いと驚かれると思います。
さて、今月はスズメとよく似ていますが、頬に黒い班がないニュウナイスズメもご紹介します。日本では北海道の平地や林、本州中部以北の山地で目にします。写真で頬の「黒い班」があるかどうかを確認してみてください。あればスズメ、なければニュウナイスズメです。
◎スズメとニュウナイスズメ
今月の鳥は、お馴染みの鳥、スズメをご紹介いたします。
分類はスズメ目スズメ科で、西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布する鳥です。ただし、北緯60度以北の地域や高地にはいません。
日本に生息する個体数は、1800万羽程で、1960年代に比べ10分の1程に激減していると環境省では発表しています。原因としては、瓦屋根や建物の隙間が減り巣作りの場所少なくなったとか、田畑のコンバインの普及で餌となる落ちモミが減ったとか、都市部での空き地や草原の減少、減反による水田面積が減った等が理由として挙げられています。
全長は14~15cm、体重は18~27gと鳥の大きさを比較する場合の「ものさし鳥」と呼ばれる基本種です。
スズメの寿命はよく分かっていませんが、ヨーロッパの標識調査からの推定では、秋頃捕獲された雛が、翌年の春を迎えるまでの生存率は49%、その後の生存率は年当たり32%となっており、この値が日本でも当てはまるとすると、秋頃生まれた個体の期待余命は1.4か月程、1年目の春を迎えた個体の期待余命は1年程ということになり、短いと驚かれると思います。
さて、今月はスズメとよく似ていますが、頬に黒い班がないニュウナイスズメもご紹介します。日本では北海道の平地や林、本州中部以北の山地で目にします。写真で頬の「黒い班」があるかどうかを確認してみてください。あればスズメ、なければニュウナイスズメです。
PR