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神奈川大学三浦半島 宮陵会

会員からのお便り 25

会員からのお便り No.25 内藤正久 (2012.4.6)

 

◎シマフクロウ

  今月の鳥は、絶滅危惧種で限られた場所にしか生息していない「シマフクロウ」をご紹介いたします。

分類はフクロウ目フクロウ科シマフクロウ属で、和名の「シマ」は、北海道に分布(隔絶された地方)することに由来しています。日本では北海道中部や東部、ロシア(サハリン、千島列島南部)等に生息しています。

かつては北海道全域で生息し、アイヌの人達がコタンクルカムイ(村の守り神)と敬っていたことからも分かりますが、人の暮らすそばで共に生きる鳥でした。しかし、平成22年には140羽ほどに減っています。

この写真は、北海道東部の民宿で餌付けをしている池に魚を捕りに来たところを撮影しました。残念なことですが、現在日本ではこの場所でしか撮影することができないようです。

体長は約70cm、翼を広げると約180cmと大きく、地面に降りていると中型の犬が座っている位の大きさに見えます。体重は3~4kgですが、季節で変化し、秋から冬が最も重く春は軽くなります。全身の羽衣は灰褐色で、黒褐色の縦縞と細い横縞が入っています。

写真は左側が成鳥の雄、右側は昨年産まれた幼鳥です。本来3月ともなると、幼鳥は親の縄張りから追い出されていますが、餌をとるのが下手なのか親の目を盗んで、まだ居ついていました。

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成鳥の雄                   昨年生まれた幼鳥
*写真をクリックすると拡大することができます。

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