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神奈川大学三浦半島 宮陵会

カテゴリー「我らの仲間」の記事一覧

会員からのお便り 53

会員からのお便り 53   内藤 正久~今月の鳥  H26.11.25
 
◎カンムリシロムク

 

  今月の鳥は、初めての海外探鳥旅行でインドネシアのバリ島へ連れて行ってもらい、貴重な鳥「カンムリシロムク」を観てきましたのでご紹介します。
 
「カンムリシロムク」は、スズメ目ムクドリ科カンムリシロムク属に分類される鳥で、バリ島の固有種です。バリ島北西部のバリ西部国立公園内で国の法的保護のもと、アメリカ・イギリス・インドネシアが共同で監視や個体の回復事業を行っていますが、ガイドによると、世界(バリ島)で17羽しか生息していないそうです。今回幸運にもそのうち3羽を観ることができました。生息数は正式には1980年代前期に200羽、1990年には1315羽、1994年には3640羽と推定されていたそうで、人間による生息地の破壊やペット用の乱獲等で激減したそうです。
 
 
全長は25㎝。写真右のとおり後ろを向くと頭部の羽毛が伸長(冠羽)し、和名の由来になっています。全身の羽衣は白く、嘴の基部から眼の周囲にかけて青い皮膚が裸出しています。実物を観ると清楚な感じのする鳥でした。

「カンムリシロムク」を観るなど全く予想していませんでしたが、現地の探鳥ガイドを事前に手配していたのが幸いし、鳥の情報を仕入れることができました。ウブドのホテルから車で3時間、さらに小さな船に1時間揺られるという時間と金と手間をかけましたが、貴重な鳥をかなりじっくり観察し、写真も撮れて大満足でした。
   
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会員からのお便り 52

会員からのお便り 52      内藤  正久  ~  今月の鳥   H26.10.1

 

◎チゴハヤブサ

 

今月の鳥は、夏期に渡ってきて繁殖し、秋期に南方へ渡っていく猛禽類、「チゴハヤブサ」をご紹介します。

「チゴハヤブサ」はハヤブサ目ハヤブサ科ハヤブサ属に分類される鳥で、ワシ・タカの仲間です。今回木に止まっている写真が撮れて、バーダーとしては幸せ一杯です。

日本では、北海道と東北地方の北部に夏鳥として渡来し繁殖しますが、個体数は少なく、関東地方では渡りの時期に、南方へ渡る途中の個体が観測される程度ですので、止まっている個体の写真は、私にとっては貴重です。


 全長は雄が
31㎝、雌が35㎝。ハヤブサよりも小型であるため、「稚児」を当て「チゴハヤブサ」と和名が付けられました。咽頭部から頸部側面、腹面の羽毛は白く、胸部から腹面にかけて黒い縦縞が入るのが特徴的です。

 
  幼鳥は下腹部が白く見えますが、写真の個体は赤みを帯びていますので、成
鳥と 思われます。また、翼は長く先が尖がっていますので、止まった時には写真でも、 尾羽より長く飛び出て映っています。

平地から山地にかけての森林、草原、農耕地等の比較的開けた場所に生息し、食性は動物食で、大型の昆虫類や小鳥類、コウモリ等を食べます。飛翔しながら獲物を捕らえ、決まった場所へ運んで食べます。

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会員からのお便り51

会員からのお便り51 内藤 正久 ~ 今月の鳥   H26.9.10
 
◎マヒワ

 

今月の鳥は、日本では冬鳥で越冬する鳥「マヒワ」をご紹介します。
 

「マヒワ」はスズメ目アトリ科カワラヒワ属に分類される鳥で、関東周辺では、夏季に中国北東部ほかで繁殖し、冬季に越冬のため飛来する冬鳥です。
 

全長は12㎝程度でスズメ(1415㎝)よりも小さな鳥です。尾羽や翼は黒く、羽縁は黄色。嘴は細く色彩は薄いオレンジ色です。写真は雌ですので黄色が薄いですが、雄は顔・胸部・腰は黄色い羽毛で覆われています。
 

平地から山地にかけての針葉樹林、林縁などに生息します。植生は植物食で、ダケカンバやハンノキなどの果実や種子、芽などを食べます。
 

食性上、高い木の上の方にいることが多いため、なかなか写真を撮らせてもらえませんが、珍しく雌だけ地上近くに降りてきてくれましたので、全身を撮ることができました。
 

晩秋から冬場にかけて群れで飛んできて、針葉樹の上の方で、逆さになったりしてさかんに種子等を食べている姿が観れると思います。

 ←クリックすると拡大します。

会員からのお便り50

会員からのお便り50  内藤 正久 ~ 今月の鳥  H26.8.8

 ◎ブッポウソウ

 

今月の鳥は、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定され、名前で逸話のある鳥「ブッポウソウ」をご紹介します。

「ブッポウソウ」という名前は、夜間、森の中で「ブッ・ポウ・ソウ」と聞こえる鳴き声の主がこの鳥だと信じられ、仏・法・僧の三宝を象徴する鳥として名付けられました。しかし、実際の鳴き声は「ゲッゲッゲッ」と濁った声しか発せず、声の主の正体は長く謎とされてきました。昭和
10年(1935年)6月7日NHK名古屋放送局が愛知県鳳来寺山で「ブッ・ポウ・ソウ」と鳴く鳥の鳴き声の実況中継を全国放送で行ったことが契機となり、声の主が、フクロウ目のコノハズクであることが判明しました。

「ブッポウソウ」はブッポウソウ目ブッポウソウ科に分類され、日本には夏鳥として飛来し、本州、四国、九州で繁殖し、冬は東南アジアに渡ります。

 全長は
30㎝、雄雌同色で、全体は黒っぽく見えますが、光が当たると羽毛が青みがかった緑色に見え、非常に綺麗な鳥です。飛翔しているときには、翼の白い班紋が目立ちます。嘴と足は、赤橙色です。

 近年、全国的に生息個体数が減少していますので、広島県や岡山県、長野県で巣箱による保護活動が行われ、徐々に増加しつつあります。写真は岡山県の吉備中央町で巣箱から飛び出したところを撮影することができました。地道な保護活動のおかげで観ることができ、感謝・感謝です。

 
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会員からのお便り49

会員からのお便り49 内藤正久~今月の鳥        H26.7.1

◎ミソサザイ

 

 今月の鳥は、日本の野鳥の中でも最小種のひとつ「ミソサザイ」をご紹介します。 「ミソサザイ」はスズメ目ミソサザイ科に分類され、日本では留鳥として大隅諸島以北で周年生息しています。
  
 全長が11㎝、翼開長が約16㎝。体重713gと非常に小さな鳥です。和名の「サザイ」は、古くは小さい鳥を指す「さざき」が転じたという説があります。小さな体の割には声が大きく、高音の大変よく響く声で囀ります。短い尾羽を立てて上下左右に小刻みに震わせて囀る姿は、非常に可愛く印象に残る野鳥だと思います。

 写真は尾羽を立てて必死に囀っているところを撮影しました。
渓流の近辺の茂った薄暗い森林の中に生息し、繁殖期以外は単独で生活します。涼を求めて渓流歩きをされるときには、探してみてください。

←クリックすると拡大して見ることができます。

 
  

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