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神奈川大学三浦半島 宮陵会

カテゴリー「我らの仲間」の記事一覧

会員からのお便り33

会員からのお便り33  内藤 正久 〔2012.11.20〕

 ◎ジョウビタキ
 
今月の鳥は、三浦半島の人里や公園でこれからの季節に目にする橙色の美しい鳥、ジョウビタキをご紹介いたします。

分類はスズメ目ツグミ科で、日本では冬に良く見られる渡り鳥です。昨年はあまり見ることができませんでしたが、今年は例年通り渡ってきているようです。

全長は13.5~15.5cmとスズメより少し小さく、雄は頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴です。雌は頭が淡い褐色で、胸から腹、尾にかけては、雄雌ともに美しい橙色をしています。翼は黒褐色ですが、中ほどに白くて細長い斑点があります。

鳴き声は、「ヒィ」や「キッ」という甲高い声と軽い打撃音のような「カッ」という声を組合わせた特徴的なものです。この打撃音が、火を焚くときの火打石を打ち合わせる音に似ていることから、「火焚き(ヒタキ)」の名が付いたとされています。
 昆虫類やクモ類などを捕食しますが、ピラカンサなどの木の実も良く食べ、ヒサカキなどの実を付けた木に止まったりします。公園を散歩されるときには、注意して探してみてください。
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会員からのお便り32

会員からのお便り32  内藤正久   〔2012.10.19〕
 
◎スズメとニュウナイスズメ
 
 今月の鳥は、お馴染みの鳥、スズメをご紹介いたします。

 分類はスズメ目スズメ科で、西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布する鳥です。ただし、北緯60度以北の地域や高地にはいません。

 日本に生息する個体数は、1800万羽程で、1960年代に比べ10分の1程に激減していると環境省では発表しています。原因としては、瓦屋根や建物の隙間が減り巣作りの場所少なくなったとか、田畑のコンバインの普及で餌となる落ちモミが減ったとか、都市部での空き地や草原の減少、減反による水田面積が減った等が理由として挙げられています。
 全長は14~15cm、体重は18~27gと鳥の大きさを比較する場合の「ものさし鳥」と呼ばれる基本種です。
 スズメの寿命はよく分かっていませんが、ヨーロッパの標識調査からの推定では、秋頃捕獲された雛が、翌年の春を迎えるまでの生存率は49%、その後の生存率は年当たり32%となっており、この値が日本でも当てはまるとすると、秋頃生まれた個体の期待余命は1.4か月程、1年目の春を迎えた個体の期待余命は1年程ということになり、短いと驚かれると思います。
 さて、今月はスズメとよく似ていますが、頬に黒い班がないニュウナイスズメもご紹介します。日本では北海道の平地や林、本州中部以北の山地で目にします。写真で頬の「黒い班」があるかどうかを確認してみてください。あればスズメ、なければニュウナイスズメです。

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会員からのお便り31

会員からのお便り31  内藤正久  〔2012.9.4〕
 
◎シジュウカラ
   今月の鳥は、三浦半島の林や樹木の多い公園、人家そばで一年中目にする鳥、シジュウカラをご紹介いたします。
   分類はスズメ目シジュウカラ科で、日本では琉球列島を除く全土で森林や湿原に生息します。通常渡りは行ないません。
   全長は14~15cmとスズメより少し大きく、首から上が黒く頬は白、上背が緑黄色で背は青灰色。喉から下尾筒までの中央部分は黒い縦縞が入り特徴的です。
   鳴き声は、甲高いよく通る声で「ツィピー ツィピー ツィピー」と繰返し、低い声で「ツーツー」や「チュク チュク」と鳴きます。
  食性は雑食で、果実、種子、昆虫等を食べます。低い山や公園等で落葉後の樹木の多い地表や樹上で採食を行ないますので、注意して観察してみてください。


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会員からのお便り30

会員からのお便り30  内藤正久  〔2012.8.7〕
 
◎キビタキ
  今月の鳥は、夏鳥の中で美男・美声の代表格であるキビタキをご紹介いたします。
分類はスズメ目ヒタキ科で、日本列島全土とその周辺地域で繁殖し、冬期はフィリピンやボルネオなどの東南アジアへ渡り、越冬します。
 全長は13~14cmとスズメより少し小さく、雄は頭部から背面にかけて黒く、眉班、喉部から腹部は黄色、翼には白い班がある非常に綺麗な鳥で、成鳥になるに従って黄色が鮮やかになります。
 また、「ピィコロロ ピィコロロ」と美しい声で囀り、夏期の山間部での鳥見を楽しませてくれる存在です。
 山地の明るい雑木林に住み、昆虫類や節足動物等を捕食し、時々空中捕食や地上で採食することもあります。


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会員からのお便り29

会員からのお便りNo.29 内藤正久 〔2012.7.19〕
 
◎ケイマフリ
 
 今月の鳥は、7月上旬に道北探鳥旅行で天売島に行き「ウトウの帰巣(18:30頃から20:30頃まで雛が待つ巣に60万羽の親鳥が餌を銜えて帰ってきます)」を見に行きましたが、ウトウとは別の「ケイマフリ」という鳥が可愛いかったのでご紹介いたします。

 分類はチドリ目ウミスズメ科で、カムチャッカ半島東岸からオホーツク海、日本海まで分布します。日本では北海道羽幌町の天売島や知床・積丹半島等北日本の各所に繁殖地は点在しますが、カラスやカモメに捕食されることが多いため、個体数は減少傾向にあります。「ケイマフリ」という名称は、アイヌ語名のケマフレ(足が赤いの意味)に由来しています。
 全長は40cmとハトより少し大きく、夏羽(写真)は全身が黒で、目のまわりから目尻にかけて白く、非常に可愛い鳥です。冬羽は目のまわりの白い部分が小さくなり、喉から腹にかけて白くなります。冬見ると別の種の鳥のように感じます。
 繁殖期には断崖に集まり岩の隙間で繁殖しますが、それ以外の時期は、繁殖地周辺の海上で小さな群れを作り、カジカ類などの魚類や小型の甲殻類・頭足類等を捕食して生活しています。

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