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神奈川大学三浦半島 宮陵会

カテゴリー「我らの仲間」の記事一覧

会員からのお便り28

会員からのお便りNo.28 内藤正久  (2012.6.11)

◎オオヨシキリ

 今月の鳥は、夏季のヨシ(アシの別名)原で一番騒々しい鳥、オオヨシキリをご紹介いたします。

分類はスズメ目ヨシキリ科で、日本では繁殖のためほぼ全国に飛来する夏鳥です。ともかく鳴き声が特徴的で、「ギョウギョウシイ ギョウギョウシイ」と濁った大きな声で囀るため、鳴き声から「行行子」とも呼ばれ、夏の季語になっています。

全長18.5cmとヨシ原では比較的大きな鳥で、ヨシを切り裂いて中にいる昆虫類等も捕食するため、オオヨシキリと命名されたのではないかと思います。

繁殖期には縄張りを作り、しばしば1羽の雄に複数の雌によるハーレムを形成します。5~6月、1回に4~6個の卵を産み、抱卵期間1315日を経て雛は1113日で巣立ちます。カッコウに托卵の対象とされることもあります。

体色は、雄雌同色で背面が緑褐色、腹面は淡褐色です。眼上部にある眉状の斑紋(眉班)の白色が特徴的です。

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  ←写真をクリックすると
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会員からのお便り27

会員からのお便り27    (2012.5.25)

小池邦夫さんから、趣味の紙きりのお便りが届きましたので、紹介します。
今回は記念艦「三笠」を詠みました。

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  皇国の  旗艦鎮座す 初夏の海    邦夫
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会員からのお便り 26

会員からのお便り No.26 内藤正久 (2012.4.26)

 

◎ウグイス

 今月の鳥は、「ホーホケキョ」と大きな声でさえずる日本三鳴鳥の一つ、「ウグイス」をご紹介いたします。

分類はスズメ目ウグイス科ウグイス属で、山梨県や福岡県の県鳥です。日本では、ほぼ全国に分布する留鳥で環境適応能力は広く、笹の多い林下や藪を好んで生息していますので、なかなか姿を現しません。花札の梅の木に止まっている鳥をウグイスだと思っている人がいますが、実際のウグイスは地味な鳥です。「さえずりは良く聞くが、姿は見たことがない」という人がほとんどで、写真を見てもらうと一応に地味なので驚かれます。

この写真は、横浜の公園で4月にたまたま藪から出てきたところを撮影しましたが、春先の縄張り宣言をしているときに姿を現すことが多いようです。ちなみに、「ホーホケキョ」とさえずるのは雄だけです。

体長は1416cmで、スズメとほぼ同じ大きさで、体色は、背中がオリーブ褐色で腹面は白色です。

食性は雑食ですが、夏場は主に小型の昆虫、幼虫、クモ類を捕食し、冬場は植物の種子や木の実などを食べます。
              
*写真をクリックすると拡大します
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会員からのお便り 25

会員からのお便り No.25 内藤正久 (2012.4.6)

 

◎シマフクロウ

  今月の鳥は、絶滅危惧種で限られた場所にしか生息していない「シマフクロウ」をご紹介いたします。

分類はフクロウ目フクロウ科シマフクロウ属で、和名の「シマ」は、北海道に分布(隔絶された地方)することに由来しています。日本では北海道中部や東部、ロシア(サハリン、千島列島南部)等に生息しています。

かつては北海道全域で生息し、アイヌの人達がコタンクルカムイ(村の守り神)と敬っていたことからも分かりますが、人の暮らすそばで共に生きる鳥でした。しかし、平成22年には140羽ほどに減っています。

この写真は、北海道東部の民宿で餌付けをしている池に魚を捕りに来たところを撮影しました。残念なことですが、現在日本ではこの場所でしか撮影することができないようです。

体長は約70cm、翼を広げると約180cmと大きく、地面に降りていると中型の犬が座っている位の大きさに見えます。体重は3~4kgですが、季節で変化し、秋から冬が最も重く春は軽くなります。全身の羽衣は灰褐色で、黒褐色の縦縞と細い横縞が入っています。

写真は左側が成鳥の雄、右側は昨年産まれた幼鳥です。本来3月ともなると、幼鳥は親の縄張りから追い出されていますが、餌をとるのが下手なのか親の目を盗んで、まだ居ついていました。

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成鳥の雄                   昨年生まれた幼鳥
*写真をクリックすると拡大することができます。

会員からのお便り24

会員からのおたよりNo.24 内藤正久 (2012.3.5)

◎ベニマシコ

  今月の鳥は、最近めっきり見れなくなった赤い鳥の代表格、「ベニマシコ」をご紹介いたします。

分類はスズメ目アトリ科ベニマシコ属で、ベニマシコ属唯一の種です。日本、中国、カザフスタン、朝鮮半島、ロシアに生息し、日本では夏鳥として北海道、青森県下北半島で繁殖し、冬鳥として本州以南へ渡り、越冬します。

越冬地では、低木が点在する草原や湿原、海沿いの低木林などで生活します。餌は、繁殖期には地上や樹上で昆虫などを捕食しますが、冬季にはイネ科やタデ科の草の実を啄んでいます。

今回は、渡良瀬遊水地で楡の実の中の種子を食べているところを撮影しました。なかなか撮り辛い小鳥ですが、餌が減ってきたのでしょうか、かなり見やすい場所に出てきてくれましたので、じっくり観察することができました。

体長は約15cmで、ほぼスズメと同じぐらいです。嘴は丸みを帯びて短く、肌色をしています。雄(左側)は全体的に紅赤色を帯び、背羽に黒褐色の班があり、縦縞に見えます。和名の「ベニ」(紅)はその名の通り体色が赤いためで、「マシコ」は猿子と書き、猿のことで、猿のように顔が赤いために名前が付けられました。この「マシコ」は、赤い顔をしているアトリ科の鳥(ハギマシコ、オオマシコほか)に付けられています。

雌(右側)は全体的に明るい胡桃色で、頭部、背、喉から胸の羽毛に黒褐色の班があり、全体に稿模様があるように見えます。

写真は雄(♂)が左側、雌(♀)が右側です。

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                                                       ※写真をクリックすると拡大して見ることができます。
  

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