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神奈川大学三浦半島 宮陵会

カテゴリー「我らの仲間」の記事一覧

会員からのお便り23

会員からのお便り23 (2012.2.6)

会員の内藤正久さんからお便りが届きました。


◎コミミズク

 今月の鳥は、今シーズン比較的いろいろな所で観察されている「コミミズク」をご紹介いたします。年によって観察される個体数や種類に差がありますが、今年の冬は鳥が少ないようです。そのようななかでバーダーにとって今年の「コミミズク」は、ありがたい存在です。

分類はフクロウ目フクロウ科で、アフリカ大陸北部、アメリカ大陸、ユーラシア大陸、西インド諸島、台湾、日本、ミクロネシアに分布しています。日本には冬季に越冬のため全国的に飛来します。今年関東では、渡良瀬遊水地や多々良沼周辺等で飛翔している個体が観察できます。

体長は38cmほどで、頭部から背面の羽毛は褐色、腹面の羽毛は褐色で、暗褐色の縦稿が入ります。虹彩(黒目の周り)は黄色で、外耳状の羽毛(羽角:耳のように見える毛)が短いことが、コミミズクの名前の由来です。

水辺の草原や湿地等に生息し、冬季には小規模な群れを形成して集団で眠っています。フクロウは夜行性ですが、昼間(夕方)に活動することもあり、このような写真を撮影することができました。

食性は動物食で、昆虫類、小哺乳類、小型の鳥類を捕食します。
 

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会員からのお便り22

会員からのお便り22 〔2012.1.5〕

内藤正久さんから野鳥のお便りが届きましたのでご紹介します。


◎ケアシノスリ

 迎春 本年もどうかよろしくお願いいたします。

 1月の鳥は、初夢で見ると縁起の良いものを表わすことわざに「一富士・ニ鷹・三茄子」がありますが、その縁起の良い「鷹」で、めったに観察することができない「ケアシノスリ」を紹介いたします。

 分類はタカ目タカ科ノスリ属で、ユーラシア大陸と北アメリカの寒帯地域で繁殖し、冬季に温帯地域へ渡りますが、その一部が北日本を中心に飛来します。

 個体数は非常に少なく、なかなか見ることのできない鳥ですが、たまたま昨年の12月、道東の小清水原生花園でカラスに追われて頭上に来たところを撮影しました。

 体長は5560cmほどで、体は全体的に白っぽく、淡い褐色の斑があります。

 越冬地では、干拓地や農地、草原等の開けた場所に生息します。餌は小哺乳類や小型鳥類を捕食します。

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会員からのお便り21

会員からのお便り21 (2011.12.12)

内藤正久さんから季節を感じさせる野鳥のお便りが届きました。

◎ウミスズメ

  チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の紹介です。(魚にもフグ目ハコフグ科にウミスズメがいます。)

 体長は25cmほどで首が短く体は丸っこい感じです。頭は黒で首と腹は白、背中と翼は灰黒色をしています。

 繁殖地は主に千島列島からアリューシャン列島、アラスカ西部などで、日本では天売島(北海道羽幌町)や三貫島(岩手県釜石市)でも繁殖しています。冬は南下する個体もみられ、三浦半島の海上でも冬鳥として観察できます。

 非繁殖期には10数羽の小さな群れで行動し、普段は沖合いの海上に浮かんで生活しますが、たまに餌の小魚を追って港などに現われます。(この写真は横須賀市の長井港で撮影しました。)潜水して魚類や甲殻類を捕食します。

      
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会員からのお便り⑳

会員の内藤正久さんからお便りが届きました。(2011.11.15)

モズ

 スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥類です。「百舌鳥(百の舌を持つ鳥)」としてさまざまな鳥の鳴き声を真似た複雑な囀りを行うことで有名です。丁度今、開けた森林や林縁、河畔林、農耕地等で高い枝の先端等でけたたましい声で縄張りを主張しています。
 全長は
1920cmでスズメより一まわり大きく、頭が茶色で腹部がオレンジ色の鳥です。食性は動物食で、昆虫、節足動物、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べます。樹上などの高所から地表の獲物を探して襲いかかり、再び樹上に戻り捕らえた獲物を食べます。 
 モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む行為を行い、「モズのはやにえ(早贄)」として知られています。写真は左が雌(♀)で、右が雄(♂)です。見分け方としては、腹部に模様がなく羽に白い紋があるのが雄(♂)です。

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会員からのお便り⑲

〔2011.10.5〕
会員の内藤正久(副会長)さんより野鳥のお便りが届きました。

「タカの渡り」

  今年もワシやタカの渡りのピークが過ぎました。
  多くの野鳥は、季節ごとや定期的に移動を繰り返していますが、例えば、1万キロを越えて移動する鳥や市街地から山の上といった近距離を移動するものまでさまざまです。その中でも特に、「秋のタカの渡り」は比較的まとまって渡って行きますので、勇壮です。

  「タカの渡り」の方法は、上昇気流に乗って円を描きながら高度を上げていき(タカ柱を形成)、そこから滑空するという方法で大部分が北から南に渡っていきます。ですから、 上昇気流が発生する場所をつなぎ合わせると「渡りのルート」ができることになります。

  日本には数本の渡りのルートがありますが、この写真を撮影した三浦半島の武山山頂付近は、房総から伊豆半島そして愛知県の渥美半島伊良湖岬というルートで、どちらか というとメインルートからは外れています。

  東日本で1番有名な観察場所は、長野県の「白樺峠」で、東北方面から渡ってくるワシ・タカのメインルートになっています。今年の9月24日には5,136羽が観測できたようです。

  日本で記録されているワシ・タカの仲間は30種と言われていますが、渡りの数では「サシ バ」と「ハチクマ」が多いようです。何十羽のワシ・タカが作る「タカ柱」を見たときの感動は忘れられません。

  今回、「オオタカ」「サシバ」「チゴハヤブサ」「ハチクマ」が撮影できましたので、全体や羽の形、尾羽の長さ等 を比較しながらご覧ください。

①オオタカ幼鳥 ②サシバ ③チゴハヤブサ ④ハチクマ
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*写真をクリックすると鮮明に拡大できます。

  

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